SPEAKEASY

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アメリカの友人に好きな映画をきくと
ロスト・イン・トランスレーション』だという。
外国人であれが好きな人って案外多い気がする。
数年日本に住んでいた彼からすると
言いたいこと、気持の伝わらなさっていうのに
とてもシンクロした部分があったらしい。

大多数は2人の関係を東京の景色を背景にして
みるんだろうけど、リアリティのある人間関係の隔たりと
ふつうのアメリカ人から見た日本についての偏見を
あまりにも鮮明に描き出してしまっているところが
大好きだと言っていた。うーん皮肉っぽい。

あの映画の中で日本人と心を通わせる場面が描かれたことって
なかったんじゃないか?そこにフレームを合わせる
映画ではないとは思うけれど。
久しぶりに観たくなった。

外から見た視点で好き嫌いをいうならば
アメリカの禁酒法時代を描いた映画が
禁酒法時代に作られた映画ではない)
好きで繰り返し観ている。『お熱いのがお好き
『ギター弾きの恋』『ペーパームーン
『スティング』『ゴッドファーザー
などなど。なんか1920-30のアメリカを描いた映画って
なんとなく香ばしい感じがするんだよなあ。

音楽でいうとオルタナカントリー、アメリカーナのような
ロードムーヴィーの土埃舞う映像よりも都会的なカサカサ感がいい。
まあこういうこといってると『3丁目の夕日』ならぬ
『East 3rd Streetの夕日』的ノスタルジーの
焼き直しがすきなのねっての話になりそうだけど
やっぱ好きなんだな。

もう10年前の話だから

けっこうくだけた酒の席(仕事)で


The Temptations - Aint Too Proud To Beg

がかかった。

けっこう飲んでいて、エラいひとも

帰った後でもあり、鼻歌でふふふ~んと

やっていたら、隣席の協力会社のひとから

「こういうの好きなんですか?」ときかれた。

正直言って会社関係の人と音楽の話をして

楽しかったことがない。

話題のもとを振ってくれて

気を使ってもらってるのはわかるのだけど。

「そですね、たまーに聴くくらいです、ところで」と

逃げようとしたが彼は

「ぼくねー、こういう黒いの大好きなんです」と言う。

 

いろいろ話を聴くと、昔クアトロをいっぱいにできた

くらいのバンドにいて、海外のフェスやフジも

出たことがあるひとで非常にびっくりした。

ほんとに。べつにぼくは、そのバンドの音源を

持っているわけではないんだけど

当時の音楽を意識してチェックしていた人なら

だれでも知っている。

そのくらいのバンドだった。

なんとなく気が合いそうと思っていたら

「Oさん、つぎいきますか?」といわれたので

喜んでついていった。

mori wa ikiteiru

夕方おおきな地震があって、混乱に乗じて,

金曜の会社を出て高円寺。

ペンギンハウスでmori wa ikiteiruのライブを初めて観た。


森は生きている - 日々の泡沫

 

事前にわかっていた情報は、雑多な音楽性を

うまく消化して曲を作っているということと

このブログでの、自分たちが好きな音楽に対する

素直さでした。

 

演奏はかなり良かった。CD-Rにも入っている

"intro"という曲を、着いた瞬間に演奏し始めていて

そこからはっぴえんど「春よ来い」をふくむ

6曲くらいのライブだった。

 

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ボリス・ヴィアンをひいてくるとこからも

もっとツンツンしてて、自分たちの趣味の

良さを全面に出し、プライドが

高そうな感じがしていたのだけど

そんなことは全然なかった。20代の、音が好きな

子たちが音楽で自分たちを表現する現場に

いることができたのは幸せだった。

 

音的にはBrydsとThe Bandとハイラマズを

かけあわせて、Kindercore的な

インディーポップ感とスピリチュアル・ジャズ

仕上げたような感じ。

とにかく音聴いてください・・。

 

ボーカルの、花沢健吾のマンガの主人公の

ような彼(竹川さん?)の鼻にかかる声も

いいしギターも上手い。この日で

ベースのメンバーの方が脱退されるようでした。

「春よ来い」でうねるベース弾いてたのに残念。

フルートの彼も、ドラムも鍵盤も上手い。

 

今後はどうなるのかわからないけども

このバンドの演奏をもっときいていたいなと

こういう人たちになら喜んでお金を払うし

ライブに行って、CDを買うくらいしかできないけど

応援したいなと思ったライブでした。

 

CD-Rを2枚買いました。

3曲めの「帰り道」で3拍子になるところが

あって、そこがceroの「船上パーティー」と

かぶるのです。♪ラッタッターラッタッター。

 

cero 入曽 

 

狭山市に近い工業団地のどまんなか、

ゆらゆらと灰色の煙を出し続ける

ニチバン工場の奥に、高校サッカー部の

グラウンドがあった。藪か林か、

丘か尾根道か、とにかく切り開いて

作ったのが一目でわかるグラウンドだった。

 

飯能の市街地にある校舎から自転車で25分。

夏のグラウンドに着いたころには、気泡が

見えるくらいYシャツが肌に張り付き、汗を

吸った皮のベルトの腰回りが、出刃包丁の

ように色が変わっていた。


ちなみに

同時期にSAKEROCKのハマケンと

星野源くんも飯能で高校時代を

送っていたようで、もしかしたら

すれ違っていていたかもしれない。

近くにある私学同士なのだけど、

交流はなかった。


入曽-cero live at 下北沢モナレコード 08.09.20

 

 そう、ここは衛星都市 茶畑とモーテル

Greentea Blvd 蜃気楼の地

 

いま思えば、校舎からそのグラウンドに

いくまでにceroの「入曽」の歌詞にあるもの

すべてを見つけることができた。

冬になると雉が畝からとび出してくる

茶畑もあったし、男子高校生なら

目を逸らすことができない

「ティファナ・イン」という

“モーテル”もあった。

 

高城くんは大学時代、ぼくは高校時代という

違いはあるが、23区の西側育ちで、

ある一時期でも埼玉で生活をしていた

人間が感じる「違い」が歌になっている。

ぼくが感じていたように、狭山、飯能、

日高あたりと、東京の西側との「違い」を

同じく面白いなと感じていたのだろうか。

土地への思いを抜きにして言えばそれは

「田舎」という言葉で一捻りに葬られて

しまう。そうなのだけど、少なからず

愛着のある土地をそんなふうに

突き放すことはできないと思う。

 

1stアルバムの解説とも言える

『読むワールドレコード』に載っている

「入曽」の解説には

 

 ラウンジ的なエキゾ音楽のそれ以上に、

寂しい地方にエキゾチズムを感じる

今日このごろ。なんて言ったら

怒られるか(高城)。

 

と書いてある。

そんな感じをceroは曲にした。

そのおかげで部活生活の良い面を思い出

した。このまえ寄った圏央道

狭山サービスエリアのトイレで

そんなことを考えていた。

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できょうタワーのインストアにいってきた。

30過ぎの男が若い女の子たちに混じって

サインをもらうってのは新鮮な体験だった。

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PC内の写真をみてたら去年のいまごろ

青山のお寺でのライブ写真がでてきた

1年でお客さんがすごい増えたな

 

 

 

マイ・バック・ページ

 

あの時代の渦中にいたものには怖しくて

見ることができません。たぶん、

いたたまれなくなると思います。

あの時、新聞記事で学生運動

のめり込むなんて馬鹿な記者だ、

と感じたことを覚えています。

映画はどうなのかな。君は見ますか?

 

去年だったか川本三郎さんの本が好きな

父親に公開中の『マイバックページ』を

みるのかきいたらメールで返事がきた。

 

震災から数ヶ月が経った週末の夜

西新宿、コクーンタワーのそばに

「学生ボランティア~~」と掲げる

バスをみつけた。おそらく東北行きの

ものだったのだろうな。「がんばれよ」と

見送った。みんなやる気のある面構えを

していて、素敵だった。友人は

「就活のための、インド旅行に代わるネタ

作りだろ?」なんて言っていたが。


この本

本と映画と「70年」を語ろう (朝日新書 110)

本と映画と「70年」を語ろう (朝日新書 110)

だと思ったけど、学生運動

一種のノブレス・オブリージュだったと

書いてあり、なるほどなと思った。

同い年くらいの若者が一方は学生として、

もう一方は警察官として対峙する。

当時学生であったということはいま以上に

なにかしら意味があったんだなーと思った。

もちろん警察官であったということも。


義務を果たそうとする対象がまったく

違うけれども、なにかをしなくてはと

思う点では東北での学生ボランティアにも

 似たものがあるのかなと思った。

ぼくの学生のころなんて深夜バイトして

CDとレコードばっかり集めて、

学内の人とあまり関わろうとせず、

ずいぶん凝り固まっていたなと

その夜のバスの学生達の顔をみて考えた。

 

ここ最近バーズvermy back pages

リピートさせて聴いている。

どうにもこの曲のサビの歌詞とメロディには

こういうことを考えさせるところがある。

 


THE BYRDS- "MY BACK PAGES" ( W / LYRICS)

 

歌詞 
http://www.nurs.or.jp/~kaien/Diary/Words/Words003.html
  

 

 

 

 

にじむ

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なんか頭が痛いと思いながらも

これに

頑張っていってきた。Sakerock 、キセル、ユアソンのまえに

帰ってしまったけど・・。

 

SUNレコードの映画(キャデラック・レコード)とか

永遠のモータウンにあるように

音楽レーベルって外から見ると華やかで、中の人の自己実現度MAXで

音楽好きで就活してるひとなら天国に見えるんだろうな。

 

ベース音がアタマに響いてコーストのフロアに

降りていくことはなかったけど、どのアーティストでも

みんな歓迎していて、いい雰囲気の会場だった。

なかでも二階堂和美+にじみバンドは他バンドと少し違って

会場を巻き込む演じ方は圧巻でした。

ceroのときに反応薄だったSakerockのTシャツ着てる

女の子が、ニカさんのときには手を叩いて跳ねていた。

ということで『にじみ』

にじみ

にじみ

を買いたいと思います。

 

カクバリズムについて知るには

ミューマガの2010年2月号の松永さんによるカクバリさんのインタビューが

一番わかりやすくて、好きなことするのは良いなあと

思えるものなのでぜひどうぞ。

MUSICMAGAZINE(ミュージックマガジン) 2010年 02月号 [雑誌]

MUSICMAGAZINE(ミュージックマガジン) 2010年 02月号 [雑誌]

 

ブログはこんなかんじで進めよう。