20150218 そこにはそこの

レコードをみにいったら、Vashti Bunyanのアルバムが
再発されてた。オアシスもWEEZERもあった。
そういうの多いね、最近。セブンイレブン
スタカンか流れてるのと、松屋でソフトロックの
普通になさそうな音源(Mutual Understandingとか)
が流れててはっとする。ここならこんな音楽だろうって
ちょっと馬鹿にしてる感じがしていやだけど、
少し前なら通用したこの感覚が既に古いんだな。

いままでジャズが流れていたであろう店で
ドゥワップが流れててああ、ジャズの次は
これなのかと思った。

20150203 私淑

し‐しゅく【私淑】

[名](スル)《「孟子」離婁下の「子は私(ひそ)かにこれを人よりうけて淑(よし)とするなり」から》直接に教えは受けないが、ひそかにその人を師と考えて尊敬し、模範として学ぶこと。「―する小説家」



良い言葉だよなと思った。音楽とか映画で言えば、今の時代、youtubeやいろんな動画サイト、本や写真などからいくらでも同じ事ができる気がする。 真似をする。

 

琳派のデザイン学 (NHKブックス No.1202)

琳派のデザイン学 (NHKブックス No.1202)

 

 

この本に「光琳の約100年後に登場した酒井抱一尾形光琳に私淑した絵師の一人」と書いてあって、行灯の下で深夜にあーでもないこーでもないと光琳の絵を手に格闘する影が障子に映し出されるのを想像した。

著者の過剰な「琳派最高!」を少し割り引くと、とても良い本だと思う。でもその過剰さも、好きすぎてもう判断できなくなっちゃった!って類いのものなので、著者と飲みに行きたくなった。これも私淑か。今年は琳派400年

20150131 20/20

メガネ屋のせがれの視力がすこぶる良かったり
豆腐屋の娘が大豆アレルギーだったり
八百屋の娘がサラダを食べられなかったり
ぼくのまわりでは、そういうことがよくある。

さいきん買い物にいくと
良さについて語れるひとって、ホント一握りなのだな
心の底からじゃなくても、自分が良いと思ったものを
借り物ではない、自分の言葉で他人に
すすめることの厳しさをよく考える。

エディーバウアーの店でナイジェルケイボンと
コラボ(この言葉イヤだけど)したダウンジャケットの
良さを店員さんに教えてもらった。
モノとその関係性に良さを見いだすのは
女性に多い気がするけど、男はマテリアル一本槍みたいな
のも多くて、そういう違いも面白いと思う。

掃除をして、洗濯物干そうとしたら、雪。
年が明けて、こういうことがよくある。

20150127 頒布

朝から雨。傘無しで濡れた。
もしも娘ができたら「ビニール傘を使う男はやめとけ」
というと思う。予報もみないで計画性がないから。
ぼくのことです。4年使ってるお気に入りの
傘はあるけど、要修理。

所長から所員に約四千円の資格問題集が配られる。
無言のプレッシャーどころでなく、有形の。
ずっしり重い。受験料35,000円。こちらも
重い。

 

20150125 散歩

いきなり日記をここでつけることにした。
イン・セクツという雑誌と荒川洋治さんの
日記をつける』に触れたから。mixiのころは
よく書いていたけれど、いまはあまり意義を
感じない。それでもつけよう。

今日は苔寺鈴虫寺まで歩いた。片道30分も
かかっていない。意外と近い。山に近づくに
つれて空気が湿ってきて、くんくん
したくなる。科学的にいえば、においの分子が~
ということになるのだろうけど、そういう
分析をし始める頭を鎮めてくれる
そういう山のにおいが好きだなと思った。
帰宅後、ホームズで苔寺付近の部屋の空室を調べた。

SPEAKEASY

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アメリカの友人に好きな映画をきくと
ロスト・イン・トランスレーション』だという。
外国人であれが好きな人って案外多い気がする。
数年日本に住んでいた彼からすると
言いたいこと、気持の伝わらなさっていうのに
とてもシンクロした部分があったらしい。

大多数は2人の関係を東京の景色を背景にして
みるんだろうけど、リアリティのある人間関係の隔たりと
ふつうのアメリカ人から見た日本についての偏見を
あまりにも鮮明に描き出してしまっているところが
大好きだと言っていた。うーん皮肉っぽい。

あの映画の中で日本人と心を通わせる場面が描かれたことって
なかったんじゃないか?そこにフレームを合わせる
映画ではないとは思うけれど。
久しぶりに観たくなった。

外から見た視点で好き嫌いをいうならば
アメリカの禁酒法時代を描いた映画が
禁酒法時代に作られた映画ではない)
好きで繰り返し観ている。『お熱いのがお好き
『ギター弾きの恋』『ペーパームーン
『スティング』『ゴッドファーザー
などなど。なんか1920-30のアメリカを描いた映画って
なんとなく香ばしい感じがするんだよなあ。

音楽でいうとオルタナカントリー、アメリカーナのような
ロードムーヴィーの土埃舞う映像よりも都会的なカサカサ感がいい。
まあこういうこといってると『3丁目の夕日』ならぬ
『East 3rd Streetの夕日』的ノスタルジーの
焼き直しがすきなのねっての話になりそうだけど
やっぱ好きなんだな。