マイ・バック・ページ

 

あの時代の渦中にいたものには怖しくて

見ることができません。たぶん、

いたたまれなくなると思います。

あの時、新聞記事で学生運動

のめり込むなんて馬鹿な記者だ、

と感じたことを覚えています。

映画はどうなのかな。君は見ますか?

 

去年だったか川本三郎さんの本が好きな

父親に公開中の『マイバックページ』を

みるのかきいたらメールで返事がきた。

 

震災から数ヶ月が経った週末の夜

西新宿、コクーンタワーのそばに

「学生ボランティア~~」と掲げる

バスをみつけた。おそらく東北行きの

ものだったのだろうな。「がんばれよ」と

見送った。みんなやる気のある面構えを

していて、素敵だった。友人は

「就活のための、インド旅行に代わるネタ

作りだろ?」なんて言っていたが。


この本

本と映画と「70年」を語ろう (朝日新書 110)

本と映画と「70年」を語ろう (朝日新書 110)

だと思ったけど、学生運動

一種のノブレス・オブリージュだったと

書いてあり、なるほどなと思った。

同い年くらいの若者が一方は学生として、

もう一方は警察官として対峙する。

当時学生であったということはいま以上に

なにかしら意味があったんだなーと思った。

もちろん警察官であったということも。


義務を果たそうとする対象がまったく

違うけれども、なにかをしなくてはと

思う点では東北での学生ボランティアにも

 似たものがあるのかなと思った。

ぼくの学生のころなんて深夜バイトして

CDとレコードばっかり集めて、

学内の人とあまり関わろうとせず、

ずいぶん凝り固まっていたなと

その夜のバスの学生達の顔をみて考えた。

 

ここ最近バーズvermy back pages

リピートさせて聴いている。

どうにもこの曲のサビの歌詞とメロディには

こういうことを考えさせるところがある。

 


THE BYRDS- "MY BACK PAGES" ( W / LYRICS)

 

歌詞 
http://www.nurs.or.jp/~kaien/Diary/Words/Words003.html