SPEAKEASY

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アメリカの友人に好きな映画をきくと
ロスト・イン・トランスレーション』だという。
外国人であれが好きな人って案外多い気がする。
数年日本に住んでいた彼からすると
言いたいこと、気持の伝わらなさっていうのに
とてもシンクロした部分があったらしい。

大多数は2人の関係を東京の景色を背景にして
みるんだろうけど、リアリティのある人間関係の隔たりと
ふつうのアメリカ人から見た日本についての偏見を
あまりにも鮮明に描き出してしまっているところが
大好きだと言っていた。うーん皮肉っぽい。

あの映画の中で日本人と心を通わせる場面が描かれたことって
なかったんじゃないか?そこにフレームを合わせる
映画ではないとは思うけれど。
久しぶりに観たくなった。

外から見た視点で好き嫌いをいうならば
アメリカの禁酒法時代を描いた映画が
禁酒法時代に作られた映画ではない)
好きで繰り返し観ている。『お熱いのがお好き
『ギター弾きの恋』『ペーパームーン
『スティング』『ゴッドファーザー
などなど。なんか1920-30のアメリカを描いた映画って
なんとなく香ばしい感じがするんだよなあ。

音楽でいうとオルタナカントリー、アメリカーナのような
ロードムーヴィーの土埃舞う映像よりも都会的なカサカサ感がいい。
まあこういうこといってると『3丁目の夕日』ならぬ
『East 3rd Streetの夕日』的ノスタルジーの
焼き直しがすきなのねっての話になりそうだけど
やっぱ好きなんだな。